我々がモスクワに滞在した期間はかなり気温が上昇し、まるで夏のようでした。ただし、日本の夏のように湿度が高いわけではないので、かなり過ごしやすい気候でした。
そんな夏のモスクワで一つ、気になることがありました。それはまるで雪のように舞う綿毛です。道路にも積雪しているかのように綿毛が大量にありました。いったいこれは何の綿毛なのか、食事に出かけるときに観察していました。
初めは大量に咲くたんぽぽの綿毛ではないかと考えました。夏のような気候で一気にたんぽぽが咲き誇り、すぐに綿毛を飛ばしているのかと思いましたが、写真を見ればわかりますが、まだ花が咲いている状態で、こんなに綿毛が飛び散ると考えることは難しいということがわかりました。
原因がわからないまま、何日か過ぎたとき、ふと、綿毛が空から降ってきている、というより、私の真上から落ちてきていることに気付きました。上を見上げてみると、木に綿毛がたわわに実っていたのです。そういえば前年のロシアワールドカップの際にも白い綿毛が舞っていたなと思い出し調べたところ、この時期のモスクワはポプラの木の綿毛が大量に舞うということがわかりました。
こんなに暑いのに雪が舞うモスクワ。洗濯物に全部くっついたら大変だよな~なんて生活感のあふれるコメントをしていたら、自分にも綿毛がくっついており、部屋での洗濯が大変でした。(m.m.)