B-SATブログ

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2012/10/17

ソーシャルメディアと衛星放送  2012.10.17

今夏、過去、最多のメダルラッシュとなった日本選手の活躍もあって、「テレビは五輪一色」といわれるほど、ロンドン五輪の放送が華やかでした。

音 好宏・上智大学教授は、今回の五輪放送の視聴のされ方として、まず、地上放送から衛星放送への分散化の傾向を指摘*しています。また顕著な特徴として、「五輪競技をテレビ中継で観戦しながら、ツイッターやブログ、フェイスブックなどのソーシャルメディアに書き込むという視聴形態が定着したのが、今回の五輪ではなかったか」と述べ、この稿のタイトルを「『初のソーシャル五輪』となったロンドン」としています。

さらに具体的に、次のような分析も述べられています。
・同時に競技を観戦している視聴者同士が、テレビで五輪放送を見ながらツイッターなどに書き込み「つぶやき視聴」することで、感動を共有した(共時性)
・日本選手団293人中の125人(4割強)の選手がツイッターなどに書き込み、発信することで、視聴者とリアルタイムに結びついた(新しい関係性)

日本に割り当てられた全12周波数を使った39番組が放送され、より豊かに、多彩に開花している衛星放送。
これからは、ソーシャルメディアが切り開いた「共時性」や「新しい関係性」を取り込んで、さらに新しい地平へと進化、発展していくのでしょうか。

S.N.

*『メディア展望(=新聞通信調査会報)』№609(2012.9.1)の「放送時評」欄

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