健康診断で運動不足を指摘されたので川口管制センターでの業務終了後、西川口駅まで歩いてみることにしました。
途中の青木町総合公園に入ると、埃にまみれた黒い機関車がありましたが、大正時代に800両も製造された9600型蒸気機関車でした。案内板を見ると川越線の大宮と高麗川間を走り、1969年11月に大宮機関区で廃車になった機関車のようです。川越線の汽車は、写真では見たことはありましたが、こうして実物を見たのは初めてです。
なぜ川口市に蒸気機関車が保存されているのかと案内をよく読むと、明治時代に日本鉄道株式会社が設立された時、最初の事業が高崎線で、当時の高崎線の起点が川口市だったため工事用の車両も川口市で組立てられました。そのようなこともあってか、川越線無煙化により、この機関車も教材として保存されたようです。
保存車両に詳しい人によれば、公園内の施設建替え工事関連で機関車撤去の動きがあるようです。
しかし、こうした保存機関車は歴史の証人でもあり、文化財としていつまでも保存してほしいものだと思いました。
(T.S.)