6月上旬にAPG15-3会議に出席するため、オーストラリアのブリスベンに行ってきました。この会議は2015年に開催されるWRC-15会議に向けてアジア太平洋地域の意見調整を行う準備会合の第3回目になります。

アジア太平洋地域の会議なのでオーストラリアももちろんメンバー国のひとつです。ブリスベンは、オーストラリア大陸の東側、シドニーの北、ゴールドコーストのすぐそばの街です。シドニーとは緯度で5度くらい離れていますので東京と青森の距離ですね。

会議では各国からの提案文書をもとに意見を交換していきました。会議で扱う各国からの提案文書は85本、そのうち12本は日本からの提案です。
実は、日本提案の原案はどなたでも読むことができます。総務省からパブリックコメント制度に基づいて意見公募手続にかけられた「2015年世界無線通信会議（WRC-15）に向けた我が国の暫定見解（案）に係る意見募集」がそれです。3月頃に国内の準備会合で議論して原案が作られ、4月に意見募集が行われ、5月末に結果が公表されました。総務省のホームページからたどっていくと閲覧できます。
会議が始まってしまえば毎日のバタバタは当たり前。直前に会場が変わるわ、LANが混んでいて文書が取り出せないわ、などなど、何があってもニッコリ笑ってやり過ごします。そんな時にもホッとひと息つけるのが会議と会議の間のコーヒーブレイクです。参加者の間ではホストのオーストラリアが用意してくれた薫り高いコーヒーが評判になりました。休憩のたびに行列ができていましたよ。（K.H）