アップリンクセンターの概要
アップリンクセンターでは放送局から送られてきた放送番組信号(番組・データ・番組表)を、
電波としてB-SAT所有の放送衛星5機(BSAT-3a、BSAT-3b、BSAT-3c、BSAT-4a、BSAT-4b)に
向けて発射しています。
アップリンクセンターの業務
アップリンクの運用
アップリンクセンターから電波を放送衛星に向けて発射していますが、衛星への電波の強さは降雨により弱められる性質を持っています。雨が強くなると衛星への電波が弱くなってしまうので、安定して放送を確保できません。
そのため、送信局(サイト)を距離の離れた場所3カ所(渋谷局:東京都渋谷区 菖蒲局:埼玉県久喜市 君津局:千葉県君津市)に設置し、雨によりアップリンクに支障をきたさないように送信局を切り替えています。例えば、渋谷局で雨が降っていても菖蒲局で雨が降っていなければ、アップリンクする局を渋谷局から菖蒲局へ切り替えることで、放送衛星へ安定して電波が届けられます。
全局EPG用SI集配信システムの提供
BS放送では、テレビでどの局の番組を見ていても、他局の最新の番組表を見ることができます。これは、放送局から受け取った個別の番組表データを1つの番組表情報として取りまとめ、再度放送局に配信するシステム(全局EPG用SI集配信システム)を採用しているからです。
このため、他局で番組編成が急に変更になった場合(スポーツ番組の延長対応など)でも、素早くテレビの電子番組表に反映され、視聴者の利便性の向上に役立っています。
EPG: Electronic program guide(電子番組表)
SI : Service Information(番組配列情報)
SI : Service Information(番組配列情報)
緊急時対策
緊急用アップリンク設備
- 昨今急増しているゲリラ豪雨など渋谷局・菖蒲局同時集中豪雨によるアップリンクへの運用に影響が生じた際に使用する第3のアップリンク設備を千葉県君津市に整備
震災対策
- 自家発電用オイルタンク増強
- 放送局から渋谷局への放送番組信号の回線が切断された際のバックアップ設備を整備